現物CD-Rからのディスクイメージ作成・WEB入稿ガイド

お手元の音楽CD(完成マスター盤)からディスクイメージ(.bin / .cue)を抽出し、WEB上から直接マスター入稿する手順です。
郵送の手間や配送日数が不要となり、最短納期での製造進行が可能となります。

1. 作成するファイル形式と内訳

音楽CDマスターをWEB入稿する際は、以下のファイル一式をご用意いただきます。

.bin
バイナリデータ(音声本体)

全オーディオデータ(曲間ギャップ含む)が無加工のまま1本に抽出されたファイルです。

.cue
キューシート(トラック情報)

曲の区切り位置(インデックス)や曲順、曲間秒数を記録したテキスト設定ファイルです。

.md5
MD5ハッシュ(照合用)

通信中や解凍時のデータ破損(1ビットの欠落・変質)がないか照合するためのチェックサムです。

【⚠️ 絶対に避けていただきたいNG入稿例(再入稿の原因になります)】
  • .iso 形式での吸い出し: ISOはデータCD専用の規格です。音楽CDをISO化すると音声トラック情報が失われ、プレス・コピー製造ができません。
  • iTunes等での楽曲取り込み(wav / mp3等): トラック間の正確な秒数(ギャップ)やCD構造が失われるため不可となります。
  • .bin のみ、または .cue のみの入稿: 片方だけでは製造できません。必ず同一フォルダ内に揃えてご入稿ください。

Windows ImgBurn(無料)を使用したイメージ作成

  1. 「ImgBurn」を起動する

    ソフト起動後、メインメニューから「Create image file from disc(ディスクからイメージファイルを作成)」をクリックします。

  2. ドライブと出力先を指定する
    • Source(入力元): マスターCD-RをセットしたPCドライブを選択します。
    • Destination(出力先): 保存先フォルダとファイル名を指定します。ファイルの種類は「.bin / .cue」または「.img」を選択してください(自動で .cue も生成されます)。
    • Read Speed(読み込み速度): 読み取りエラーを防止するため、「MAX(最大)」ではなく 8x 〜 16x 程度 の低速〜中速を推奨します。
  3. 読み込み開始

    画面左下の読み込みアイコンをクリックして実行します。完了すると、指定フォルダに .bin と .cue の2ファイルが作成されます。

Mac Burn(無料)を使用したイメージ作成

  1. 無料ソフト「Burn」を起動する

    上部タブから「ディスク複製(Copy)」を選択し、「ディスクから作成(イメージ作成)」をクリックします。

  2. 出力形式を指定して書き出す

    出力形式として「cue/bin」を選択し、デスクトップ等に保存します。

【※Mac標準の「ディスクユーティリティ」は使用しないでください】
Mac標準の「ディスクユーティリティ」で作成される .dmg や .cdr はデータディスク用規格のため、音楽CD(Red Book規格)の正確なトラック構造を保持できません。必ず上記「Burn」をご利用ください。

2. MD5ハッシュ(チェックサム)の作成手順

ネット経由のアップロードやZIP解凍に伴う「見えないデータ破損・ノイズの混入」を100%防止するため、MD5ハッシュ値の作成・同梱をお願いしております。
使いやすい無料ソフト(ドラッグ&ドロップ対応)を使う方法と、OS標準コマンド(インストール不要)を使う方法のどちらかお好みの方法で作成してください。

方法A 無料ソフトで手軽に作成(ドラッグ&ドロップ推奨)
Windows HashMyFiles(無料・日本語対応)
  1. 定番ソフト「HashMyFiles」をダウンロードして起動。
    NirSoft 公式サイト ↗
  2. 作成した .bin ファイルをソフトの画面上にドラッグ&ドロップします。
  3. リストに表示された「MD5」列の英数字32文字を右クリック >「選択項目をコピー」します。
  4. メモ帳に貼り付け、checksum.txt または .md5 として同フォルダに保存します。
Mac 無料アプリ(App Store等)
  1. Mac App Store等で「MD5」または「Hashes」等の無料ハッシュ計算アプリを入手。
    (「MD5 Check」や「ChecksumCalc」など無料ツール多数)
  2. アプリ画面に .bin ファイルをドラッグ&ドロップします。
  3. 算出されたMD5の英数字32文字をコピーします。
  4. テキストエディタに貼り付け、checksum.txt または .md5 として同フォルダに保存します。
方法B OS標準コマンドで作成(ソフト導入不要・1分で完了)
Windows コマンドプロンプトを使用
  1. Win + R を押し、cmd と入力してEnter(黒い画面が起動)。
  2. 以下のコマンドを入力し、末尾に半角スペースを空けます。
    certutil -hashfile
  3. 作成した .bin ファイルを黒い画面にドラッグ&ドロップ(パスが自動入力)。最後に半角スペースを空けて MD5 と打ちEnterを押します。
    certutil -hashfile "ファイルパス.bin" MD5
  4. 表示された英数字32文字をコピーし、メモ帳に保存してください。
Mac ターミナルを使用
  1. Spotlight(⌘ + Space)で「ターミナル」を検索して起動。
  2. 以下のコマンドを入力し、末尾に半角スペースを空けます。
    md5
  3. 作成した .bin ファイルをターミナル画面上にドラッグ&ドロップし、そのままEnterを押します。
    md5 /Users/.../ファイル名.bin
  4. 画面に表示された英数字32文字をテキストエディタに保存してください。
【ハッシュファイルの保存形式について】
ファイル名は checksum.txt や 〇〇.md5 など分かりやすい名称で問題ございません。メモ帳やテキストエディタに英数字ハッシュ値をそのまま貼り付けて、マスターと同じフォルダに保存してください。

3. 入稿前の確認とアップロード

以下のチェック項目をご確認の上、アップロード手続きを行ってください。

確認項目 チェック内容
ファイル一式 同一フォルダ内に 〇〇.bin、〇〇.cue、MD5ハッシュテキスト(.txt または .md5) の3点が揃っていること。
再生確認 作成した .cue をVLC等のプレイヤーで開き、全トラックが正しく再生できるか確認する。
※確認手順の詳細は マスターイメージ再生確認ガイド をご覧ください。
ZIP圧縮 フォルダごと、または上記3ファイルをまとめて1つのZIPファイルに圧縮 してください。
【オンライン入稿の手順】
作成したZIPファイルを、ご注文後にメールで案内される専用のプロジェクトビュー内「マスター入稿」エリアからアップロードしてください。
データ受領後、当店および工場側でMD5照合とフォーマット検証を行い、問題がなければ直ちに製造工程へ進行いたします。